アニメーション作家 有吉達宏のブログ

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zoom RSS フラヌール調査2・007

<<   作成日時 : 2015/02/14 04:19   >>

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 品川区大井町近辺。
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 整列されたものには何か喚起される感情、情動というものがある気がする。合間に生える藻が面白い。自然界にあるパターンはランダム性を孕んでいる。だが人工のパターンによって喚起されるものは自然界とも強い連関をもっているように思える。それは単に波のような連続したものに連なるイメージなのかもしれないし、人の中で起こる内的な情動にリンクしているのかもしれない。人工物を自然界、人間というフィルター機関に通すことによって、イメージの連関性は際立って見えてくるのではないだろうか。人工物が人にしか関与しないというのは間違いだと思える。イメージは様々なものを貫通し繋げて、通っていくものだと思える。左上の影がそれを象徴しているように思える。人を通すことによって自然物の見え方に多様性が生まれてくる気がする。この世界にとって人はどんな役割をもっているんだろう。宇宙人が地球とコミットするとしたら、母音が多いクジラかもしれないとニュースでやっていたが、人間も重要な参考材料に違いないと思える。でも人間同士にしか通じない感覚というのもあるのかな。人はこの世界で何をしているんだろう。

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 影を通って人が来る。人が通ってくる時、不思議な感覚を覚える。人の存在感、生き物の存在感は異様だ。それはどの人も持っている生きているという力のようなものに思える。作品が出来上がってくる時、人と出会ってくるような感覚に似ているのかもしれない。それは新しい友達を得ることに似ているのかもしれない。電柱などの縦に長いものは人の存在も感じさせる気がする。墓のかたちは人を形容するのに近いかたちだと思える。長過ぎず、短すぎず、その大きさが一番大きかったりするんではないだろうか。

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 葉。墓のことを書いたので、これも墓の一種に思える。妻木良三さんは枯れ葉を見るのが好きだとどこかのインタビューで答えていた。露光によって細部が見えない。この写真だけの感覚が宿っている。一点だけ。視点が中央の葉に凝縮され、周りのものが吸収されているようだ。吸収される、凝縮される、その時に流れているものは何だろうか。像の間、言葉の間を流れていくもの、meme(ミーム、文化の最小単位?)の流れとも関連しているのだろうか?関連と連関などの言葉から、イメージの交流に対していろんな人が考えているのが伺えると思える。写真を思考のレベルに落とすのは少し悲しい。本当はただそのまま見てそのまま感じて欲しい。でも人は何かに変換しないとそれを感受はできても身体化できないのではないかという気がする。記憶には、変換されたかたちで残っていくものだと思える。悲しいかな、楽しいかな。

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 文字情報以外の情報、埃、曲がり、色等を瞬間的に受容していることは言わずもがな。デザインとして定められたルートから外れてしまうことが楽しく思える。赤文字はまず初めに黒と同じに認識されると思うけど、同時に全体も把握されている気がする。全体から見た場合、赤はまた違った意味合いを持つと思える。中島先生がマンガの絵とフキダシとの違和感を感じマンガが読みづらくなったとツイートしていたが、そんな感じだろうか。文字は何段階か後になって読まれるものだと思う。風化して汚れたものならなおさら。手すりの飾りとも言えない造形、面白い。てきとうに作ったものにも人は無意識的に反応に感受してしまう性質を持っている気がする。無意識(意識の範疇かもしれない)が反応できないものはあるのだろうか?ないような気もする。

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 椅子は人を呼ぶと前に書いた。この椅子はホームレスの人の寝姿を呼ぶ気がする。後ろの葉のない植物群も魅力的だ。絵や表現されたものはどこかで抽象化されているが、実景にはそれがない。あるかもしれないけど。新鮮な空気感のようなものがある。見る時、空気の感覚もすごく大きく作用しているのではないだろうか。気温によって見え方はまるで変わるし、同じように自然と植物の姿も変わっていく。人工物もそれを模倣するように雰囲気が変わっていくように思える。椅子の右のコンクリートが気になる。パッと見て何かわからないものは感覚に深く印象づけられる気がする。それは思考のブラックホールに取り込まれるようなものなのかもしれない。思考にもブラックホールのような何もない空間のようなものが存在していると思える。

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 階段。デザインに完全に取り込まれるものはないと思えるが、階段は身体を使うデザインということもあり、デザインの度合いが高いもののように思える。そのような物質は人にとってとても優しいと言うか、けなげに尽くしてくれているように思える。ものに対しては少し申し訳ない気もする。
 コンクリートのように変形するもの、思考を形作っている物質?と似通っている部分があるのではないだろうか。山の中のコンクリートダムは親近感を覚えさせる。変形する素材を扱えるようになって人の造形の行為は驚くような変化をしたのだと思える。多分。
 階段の崩壊止めの陶器製のものの赤が優しく感じられる。同じ赤でも用途によって感じられ方は大きく左右されると思える。隙間に生える草は一体人にとってどのように作用しているのだろうか。小さく、見過ごされそうな些細な細部に大切なものがある気がする。

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 白い鉄柱が兵隊のように思える。結界をつくることによってその奥が大事なものを保管してあるように思える。人にとって大事なものってなんだろう。つがいの人間だろうか。美だろうか。神の感覚だろうか。神と書いて消火器という文字に反応した。神と書くと言葉が強いのでかな。人間の心的構造は昔からそんなに変化していないと書いてあったのを読んだ。神の概念は変わらず存在しているのだろうと思える。それが定型化されると危うい、フェイクになると思える。光にあてられた植物が何かを示唆しているように感じられる。それは具体を示唆するものではないように思える。その感覚は僕にとっての神の感覚と相似関係にあると思えた。


 下神明駅。
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 駅は人が交通する場。独特の感覚、雰囲気がある。その場でこの石達はどのように見えているんだろう。光はどうだろうか。あまり言葉にはならないけど、独特の感覚がある。

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 建物を見る視点が変わる。窓の向こうに見える服のようなものが印象的に写っている。どこか静寂さを感じさせる写真だ。一瞬を切り取る写真というものは不思議なものだと思う。時間、場面が切り取られる。それは人間の感覚にとって新しい発見だったのかもしれない。場所の雰囲気に対して敏感になったかもしれない。鉄柵の上の点々が気になる。この点は何を喚起しているのだろうか。思考にも登らない微細な感覚、どう取り込まれているのだろうか。服が人の幻影に思える。他のものを取り込んでしまう程人の印象は強い存在感をもっている。

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 これは何が気になって撮ったのだろう。壁の色彩が美しい。場所ごとに感覚をもつが、写真ごとにも感覚を持っている気がする。それはあまり関連していないかもしれない。写真で切り取ることによって、場所は多様に変化してしまうものなのかもしれない。

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 陰影が気になって撮った。見方が単純だと写真も単純な思考になってしまうと思える。それは風景に対してもったいないと思える。

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 人が写っている。それだけで印象として強い。写真として見て初めて駅の建物としての構造の面白さに気づく。人が風景に溶け込むとしたら、その状態はどのような感覚を呼んでいるのだろうか。

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 電車が来たので撮った。

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 影のかたちが面白くて撮った。人のかたちに近いものは、半強制的に人に取り込まれてしまうなあと思った。それ程人にとって人というのは強い意味合いを持っているのだろうか。人の敵は人だったのだろうか。それとも感情を読み取る為であろうか。影が切れた先の遠景が気になる。ライトの鉄柱も気になる。気になるものの大半は人の象徴になっているからではないかと思える。もっと自分の感覚から遠い方へ行きたい。自分の感じられる限界の岸辺へ。


 近所(豊町)の広場。
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 パンダが顔だけ写っている。ここも結界空間になっている。

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 地面の仕切りが弱い結界になっている。結界内の空間は神の領域に近くなるという気がする。遠く手が触れられない場所。神というのは自分の感覚としては、道しるべになってくれるという気がする。それは宗教が救ってくれるという意味ではなくて、自分の資質の進むべき方向を示唆してくれるような。

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 影が気になって撮った。ただそれだけといえばそれだけの写真。でも単純にそれだけということでこの写真にはさわやかな空気が通っているという気がする。それは気持ちがいいもののように思える。澄んだ絵と似ているのかもしれない。感じられるものの属する場所が。写真の情報量の多さはその明快な見え方に付加的に多くの情報をもたらしているように感じられる。情報量は波のようにあるいは同時に覆い被さってくる。

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 木が好きだから撮った。木の種類によって個体によって感じられるものは変わる。この木はディティールが少ない。ものとしての強さが前面に現れている。硬質な感覚は、凛とした冬の空気によく合っている。

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 看板の透け具合が気になって撮った。透けるものは何を喚起させるのだろう。きれいだと感じてしまう。やはり母親の感覚だろうか。胎盤の記憶だろうか。心が安らいでしまう。

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 木の根元の色の変化が気になって撮った。腐敗止めだろうか。

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