アニメーション作家 有吉達宏のブログ

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zoom RSS フラヌール調査2・004 

<<   作成日時 : 2015/01/15 15:41   >>

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品川区大井町近辺の道すがら。

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 自宅の庭。
 植物には惹かれるものがある。生きているが静かに動いているものとしてなのか、じんわりと流れる時間のようなものが感じられる。妻木良三さんの絵でもその動きに似たものは感じた。だとすると花の部分はどうだろう。時間が散開していく、ほどけていくような感覚を覚える。色はどうだろうか。それぞれに時間の質をもっている気がする。根、茎、花と登っていくどこに属しているかは不明な時間軸。葉っぱの表面の模様、僕はこういう葉っぱの人工的につくられたような造形は苦手に思える。なんというか、時間が止まり、沈殿してしまう印象を受ける。

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 自宅の庭。
 自転車、バイクの車輪が歯車のような印象を与える。歯車はどのような感覚を呼ぶのだろうか。バイクの前輪の軸に対して平行な棒のガードが気になる。回転力に静止の動きをもたらすことによって、沈殿する力を感じさせる。このような効果は、絵、アニメーションにもあるんではないだろうか。そのように考えて見てみると、他の要素も動きを止め、また動かし、と様々にリズムをもっているように思えてくる。

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 自宅前、塀の寄生樹が気になって撮った。
 塀の空洞は時間の隙間のように思える。ここで書いておくと、いろんなものがそれぞれの時間軸で存在しているように自分には感じられる。というかそのように感じ、そういうものだと思っている。地面も、標識も、家もガラスも、木も…。それぞれで織りなすハーモニーに寄生樹は波のようになだらかに覆い被さり、その場に平安をもたらしているように感じられる。絵画でもそのような構成、意図の図像などあるだろうと思えるけど、空気に振れられるような写真、実景、彫刻などとはまた効果が違うであろうと思える。地面の白線も時間を持っているが、途切れ目が少し痛い感覚がある。下中央左の白線とアスファルトの切れ目が重なっている部分は心地よいと感じる。うっすらと見える何かの印も面白い。うっすらと見えるものは記憶の発露を促すような気がする。

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 路上の庭。
 庭を造作した人の感覚が伝わってくる。この人も花が好きで特別な想いももっているんだろう。花を囲んだ点々がついた植物は、土の様子ともマッチして心地よい。周りに点在する花もよいリズムを与えてくれていると思える。犬の造形物はこの場合死を少し連想させる気がする。魂の通り道、そんなものも人は感じてしまうんだなぁと思った。生け贄のようにも思えるし、神の使いのようにも思える。刺してある位置も感覚に大きな影響を与えていると思える。アニメーションだとしたら、伏線的な感じかなこの位置は。

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 白がきれいだ。崩れた円がそういう形態の時間の感覚を持っているように思える。円のような軸があると周りの様子が関連してきやすいと思える。人によってその公式がどう作用するのかは変わってくるのだろうけど。と思う。

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 これも色がきれいだ。なんとなくこの色彩からは懐かしい感覚を覚える。カラフルなものを懐かしいと感じたのは初めてだ。

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 ゴミ。形体としてみればけっこう面白い。結ぶという行為は人にとってけっこう特別な意味(もしくは作用)をもっている気がする。結界をつくるような。そのとき缶はどのようなものの媒体となっているのだろう。以外と厳粛な感覚に陥っていそうだ。段ボールを敷くとどうなるだろう。何か大事なものを結びつけたような気がする。のだろうか。

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 気になる木。流れが独特。この木は時間というより何かの発散体というようなものに思える。その何かは形容し難いのかもしれないが、この木の生態、成り立ち、様子によって質は定まってくるような気がする。

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 拡大。近寄ってもやはり不思議だ。友人は遠くからでも友人だと判別がつきやすいと昔読んだ。遠目でもこの木の不思議さは見えているものだったのかもしれない。

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 ゴミ。キレイキレイが入っているが、それでなくとも半透明できれいだ。静寂を感じる。感覚はものによって決まるのだろうか、それともその場の状況によって決まるのだろうか。何となく、そんなに安直には括れないという気がする。鉄柱の後ろの草がさわやかさを演出するのに一役買っているような気がする。とにかくきれいだなと思う。

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緑色は鮮やかで目がいく。小さなコロポックルが隠れていそう。そんな感じ。

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 これも気になって撮った。この開き具合を安直には捉えたくないと思う。あるいは無意識の発露を促す効果があるのかもしれないが、そう簡単ではない気がする。空いた、閉じたでは変わらないものって何だろう。心を開くとはいうが、心はそういう次元にはないものである気もする。

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 気になって撮った。単純に色彩に惹かれて撮ったような記憶がある。奥の自転車とその影も意識したかな。写真になると意識されなかったものまで映り込んで見えてくる。普段でもそのように見えているし、そう感覚で反映していると思えるけど。写真のくれるその外部の感覚だけど、でも実際の感覚の外部の一部ではあっても全てではないだろうと思う。当たり前か。やはり一部というより別物と言った方が近いのかもしれない。両者は重なる部分があっても根本的に別の次元での発生なのかもしれない。写真からくる感覚と実景からくる感覚は。

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 これは自転車が気になって撮った。単純に陰影をきれいに撮りたかっただけのような気がする。写真はそれ以上の感覚をくれる。それ以上というか、別の次元?異層?わからないけど。とにかく違う感覚を呼んできてくれる。それは自分が発見するのと同じことだけど。主体をどちらに置いた方がいいんだろう。とりあえず自分と環境とを比べればあっちの方がでかいのは確か。

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 これはバイクが撮りたくて撮った。構図を決めてしまったから空間がトリミングされている気がする。これはこれで面白いけれど。

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 これは植物が撮りたくて撮った。それ以上でも以下でもない写真。でもここから撮った。動かずに撮っただけだけど。でもここからだけのキャラクターのようなもの、ある気がする。鉄柱が不思議だ。植物と相まって不思議な意識の通路となっているような気がする。ものと意識が同期するというのは自分の中ではもはやデフォルト。

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 花が植物の持っている時間の出て行く場所だとしたら、この形体は面白い。一体どんな感覚がするんだろう。その時間に沿って自分も変質していくんだとしたら。

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 この写真はよくわからない。植物を撮りたくて撮ったのは覚えているけど、白い鉄柱がやけに気になる。パッっと意識をどこかへ持っていくような作用がある気がする。そんな感覚を得た。それは初体験。初体験っていいですね。

 写真はまだあるけど今回はここまでにしておこうと思う。次の写真は何となく違い、節目を感じたから。


後書き。

もっと細かく見ていって言葉にしようとしないとあまり勉強にならないのかな。


自分の特性、足らない部分がだんだんわかってくるような気がする。


中島先生には「解説」でなくて「変換」となっているのが良いと前に言われたけど、今回のは解説にも近くなったな。どうなんだろ。


解説になっていていけないと思うのは、そもそも解説が不可能であることが考えられると思う。一つの感覚を言葉などの媒体でもって表現する時に、それをそのまま表現することは難しい。何故なら表現しようとしたものはそれ自体で存在し、そのままで描写されているものであって、それをそのまま他の媒体で表現することは不可能であると思えるから。だからコミュニケーションとは永遠の変換作業であるという気がする。


でも最初の表現しようとしたものが、本当にソースなのかというとわからないという気がする。果たしてどれが根源となるイメージなのか。根源のようなものは感じ取れる範疇にあるのか。多分ないんだろうと思える。それは進化を遡っていくと段々意識が薄れていくのと似ている気がする。はたして人間はどこまで意識をものに潜在させ感知することができるのだろうか。自分の限界はどこだろうか。もしくはほんとはすでに限界まで常に感知できているものなのかもしれない。気づけるかはわからないけれど。そんな気がする。


ものを見る、というだけの行為にどれだけの不思議な現象が脳を含めて起きているのか、興味がある。脳のどの部分が反応して…というのはわかるだろうけど、はたしてそれがなんであるのか、なかなかわかりそうにない。


例えば目と目が合うと不思議な感覚に陥る。あれはなんだろうか。あの感覚は。それすらわからない。わからないことだらけだ。

目的を定めない浮遊する意識で漂った末に、どこに行き着くのだろう。果てがあるかはわからないけれど気になる。このフラヌール調査2続けていくとどうなるだろう。すこしづつ自分の感覚の性質に対して理解が深まっていっているような気がするけどどうだろう。まだどこかで何かをなめてしまっている感覚がある


それがあるときは先にいけない気がする。もっと大事に言葉を紡いでいけたら。同じようにアニメーションも絵も。


妻木さんの絵は「そのもの」に近いという気がする。


でもそのものって何だろう。何だろうって考えても届かないところのものかな。


とりあえず自分の性質がわかってくるだけでもやって価値あると思おうとしようと思う。



メモ

・視覚的な痛み、もっと掘り下げられるか。
・時間の凝縮と解放
・時間軸って使ってるけどなんだ?
・ものが時間を持ってるってどういうことだ?
・円とは
・鉄柱(重さ、堅さ、色)
・惹かれるって何だ?
・記憶の発露
・心の構造、存在について
・写真世界と映像世界、実世界。重なりと分離。
・ものと意識(無意識)の同期。
・初体験とは?初めてのものを人は感じられるか?本当の初めてを。

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